花は野にあるように

僕からすれば、リョクはなんだって軽々とこなしちゃってるようにしか見えないよ？


「んん？
ミキは本当に必要なモノを持ってるんだし、俺みたいなニセモノなチカラなんて必要ないんじゃねえ？」


ニセモノなチカラ？


なにそれ？


「どうしてニセモノ？」


「んー？
こんな技術的な事なんてのは、人間を測るモノサシでは、大した付加価値にはならないだろ？
ンな事よりも、ミキが持ってる他人の痛みや気持ちを思いやれるチカラとか、見ているだけで和んでくるちっちゃくて可愛い姿だとかの方が、よっぽど価値があるって。」