花は野にあるように
だいたい、警報装置が作動するから学校に来ちゃダメってリョクが昨夜、僕に言ったんだよね?


なのに自分はどうやってココに居たの?


昨日、言っていた事は僕を来させない為の嘘だったりするわけ?


「んー。
昨日、な?
ミキと別れた後にさ、空模様が気になって天気図とかを確認してみたんだよな。
そうすっと、どうも気圧配置が怪しいし、上空の風も強かったしでさ。
ミキを家に送った後、そのまんまガッコに戻って来ちまったんだ。」


僕の方を見ないままで。


しきりに鼻の頭を掻きながらリョクは言う。
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