花は野にあるように
「風がひどくならないうちにって用務員室の裏に行ったんだけどさ、せっかく見つけたドラム缶は中身が入っていたままでさ。
出来れば他の容器に移し替えしたかったんだけどな。」
「でも嵐の中じゃ、一刻を争う状況だったから。
だから、中身をその場に流しちゃったんだね?」
僕が気にしていた先生の菊の花を守ってくれる為に、心の中では用務員のおじさんに謝りながらそうしてくれたんだよね?
「ごめんね?
僕が先生の菊の花を台無しにしかけちゃった所為で、リョクはおじさんに怒られちゃうかもしれないのに、あのドラム缶を運んできてくれたんだよね?」
出来れば他の容器に移し替えしたかったんだけどな。」
「でも嵐の中じゃ、一刻を争う状況だったから。
だから、中身をその場に流しちゃったんだね?」
僕が気にしていた先生の菊の花を守ってくれる為に、心の中では用務員のおじさんに謝りながらそうしてくれたんだよね?
「ごめんね?
僕が先生の菊の花を台無しにしかけちゃった所為で、リョクはおじさんに怒られちゃうかもしれないのに、あのドラム缶を運んできてくれたんだよね?」