花は野にあるように
「ありがと。
リョクのした事はおじさんには怒られちゃうような事だと思うけど、僕はとっても嬉しいよ。
いつだってそんな風に僕の『ホーム』になってくれて、先回りして護ってもらってばかりな自分はちょっと情けないけどね。」


ホントに、いつだって僕は思いやられてばかりだもんね。


なんでもリョクに頼りっぱなしの自分をなんとかしなくっちゃいけないよ。


改めてそう心の中で誓いながら、僕はリョクに話の続きをうながした。


「それで、ドラム缶を運んできてからは、どうしていたの?
その時には雨はひどかったんじゃないの?」
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