花は野にあるように
「んん?
決めとかないと、イザって時にモタモタしちまって、女の子に呆れられちまうぜ?
………なんてな。」


ニヤニヤと笑うリョクに、またからかわれちゃった僕はむうっとなってしまう。


「あぁ。
昨夜もそんな表情していたんだろうな。
んな顔で口を尖らせて。」


そんな僕の顔を見て、リョクは何故か嬉しそうに笑った。


僕のすねた顔なんて見ても面白くないと思うのに。


「ミキって、すねてる顔も可愛いよな。
女の子を連れてホテルに入ったって、どっちが女の子かわかんないかもな?」
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