花は野にあるように
めったに生えないヒゲを探していて、悪かったねっ!


どうして見てきたみたいに断言しちゃうわけ?


その通りな所がちょっと悲しいんだけど。


………じゃ、なくて。


「え?
別に普通な顔だとしか思った事ないよ?
それにリョクはそんな風に言ってくれるけど、僕なんて地味だし可愛くなんてないよ。
僕なんかと可愛い女の子達とを比べるなんて、女の子達に失礼だよ。」


つないでいない方の手を振りながら、僕は主張したんだけど。


リョクからは、やっぱり溜め息が降ってきてしまったんだった。
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