花は野にあるように
みんなはリョクのカッコイイ王子さま姿を見たいんだし。


だから僕は女装を話題にしてもらうために、リョクのおまけで参加させてもらっているんだから。


「………笑いって。」


なんだかガックリと肩を落としてリョクは呟くと、立ち止まって僕を真っ正面から見た。


「あのな?
武重が倒れたのって、ミキに悩殺されたからだろ?
そこは理解してるか?」


え、と。


真面目にそんな風に問い掛けてくるリョクに、僕も頷いて言葉を返す。


「不本意だけど解ってるよ?
でもアレは、小林さんの言った通りにしたからだし!」
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