花は野にあるように
すると、キラキラと降り注ぐ明るい朝の光の中をいっぱいに浴びながらリョクは顔いっぱいに広がった笑顔と一緒に。


「ミキ、大地家へようこそ。」


って、言葉をくれた。


「………え?」


突然そんな事を言われて、僕が何の反応も出来ずにただ、目をまたたかせているっていうのに、リョクは不思議そうに首を傾げる。


「あれ?
あんまり驚かなかったか?
反応、薄いな。」


そんな呑気な事を言って、ちぇ、っとか舌打ちをするリョクを見ている内に、僕の中から強烈な感情が湧き出して来てしまう。
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