花は野にあるように
リョクの思い通りの反応なんてして見せたりしないんだからねっ!


「お?
俺にからかわれたとわかったら、真っ赤になってわめくと思っていたのにな。
残念。
ん。
で、『秘密の花園』だよな?
とりあえず、歩きながら話そうか?」


リョクはそう言うと、何にも言っていない僕の手を勝手に取って、母屋の方へ向かって歩き出した。


あ、ち、ちょっと待ってよっ!


急に手を引かれてしまった僕は、バランスを崩してしまいそうになりながらも、つないだリョクの手に助けられてなんとか転ばずにすんだ、けど。
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