花は野にあるように
「危ないな。
ミキ、足元がふらつくようなら抱っこして運ぼうか?」


なんて、リョクにからかわれてしまった。


「んもうっ!
大丈夫だからっ!
さっきの続きを話してよ。」


そっちの方が気になるし。


「んん?
お姫さま抱っこはイヤ?
それよりも親父達の話の方が良い?」


イヤとかじゃなくって。


「お姫さま抱っこをされる事に抵抗があるんだけど………っじゃなくて。
えっ?
『秘密の花園』ってリョクのお父さん達の話なの?」


予想もしていなかった人が関係している話が始まりそうな意外な展開に、僕はリョクを見上げてしまう。
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