花は野にあるように
「んー。
まぁ、いろいろ思わないでもないけどな。
やっちまった事は元には戻んないだろ?
それに、こっちはそれぐらいは許容出来るだけの余裕があるしな。」


ちょっと肩をすくめて、リョクは僕に右手の方を見るようにうながす。


そこには、ボートを浮かべられそうなぐらいに大きな池を擁した庭園、と呼ぶのが相応しい景色が広がっていた。


「うわ。
すっごい、お庭!
僕、個人の家でこんなに立派な庭園、初めて見たよ。」


「ん?
そうか?
俺は、こういう造られた庭ってあんまり興味がないからな。」
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