花は野にあるように
「あ?
今度は『フツーってなに?』みたいに怒ってる?
違うって。
安心出来るんだって言ってんだろ?
ミキの反応が普通だよなーってしみじみ実感して噛みしめてんだよ。
なんせ、オフクロはこの風呂で育ってるから、これがフツーの風呂だと思ってるし、ばあさんは違っていたからどうなんだ的な考えだし、俺が常識的な行動をする為の規範になる人間が俺の周りには居ねえんだよな。」


そんな事を真面目な顔で言いながら。


リョクの手は僕の制服に掛けられていて。


素早くあっさりと全てのボタンが外されてしまっていた。
< 1,213 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop