花は野にあるように
信じられない。


確かに、リョクはいろんな事が上手に出来るけれども、他人の服を脱がす事まで素早く上手でなくっても良いと思うんだよ?


「んん?
ほら、早く脱いで制服を千代さんに渡さないと洗濯してもらえないだろ?
ズボンも脱がしてやろうか?
手にンナもん持ったままだと脱ぎにくいだろ?」


ニヤニヤと、なんだか妙に楽しそうなリョクの言葉につられて。


僕は自分が握りしめていたモノに視線を落とした。


そう言えば、さっき鼻血が出てるからってリョクに渡されたもので顔を押さえていたっけ?
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