花は野にあるように
「んんん?
刺激が強すぎるって?
こんな肉の塊が一体なんの刺激かっての。
なまじっか、こんなのが下手に付いている所為で、俺っていつだって中途半端なんだよな。」


はぁ、と。


深く息を吐きながら言ったリョクの言葉は。


ふざけているみたいにも聞こえる口調だったけど。


「どうして中途半端なの?」


訊ねてみた僕に向けられた視線には、なんだかちょっと真剣なリョクがその後ろに見えるような感じがした。


「んー。
変に誤解されるような中身なんだから、それに見合った外見だったら問題は少なかったんだよ。」
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