花は野にあるように
「のぼせちゃったりなんてしないからっ!
だからリョク、話してよ。
僕で良かったら、ちゃんと聞くからっ!」


僕なんかでいいんなら。


リョクの話を聞いてあげたいよ?


「ね?
その昔話っていうのを聞かせて?」


だって、いつだってリョクは僕の話をいっぱい聞いてくれるのに。


僕はリョクの事をちっとも知らないままで、リョクの実家が学校の校舎とつながっていたなんて知らなかったし、そこがこんな素敵な場所だって事も知らなかったよ?


「リョクの事、僕は知りたいんだ。」


もっと、もっと、ね。
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