花は野にあるように
僕はリョクにいつだって助けてもらってばかりで。


話だって聞いてもらうばっかりで。


だから、機会があるのなら。


リョクが話してくれるなら。


僕は聞きたいよ。


リョクの力になりたいんだから。


そんな気持ちを込めて言った僕の言葉に。


リョクの腕が上がって、頭を掻いた。


それはいつもリョクが少し困った時や照れた時にする仕草で。


「ん。
ま、気持ちだけ貰っとくよ。
ミキの今の言葉、すっげえ嬉しい。
んでも、今、貴重なミキの時間もらう訳にはいかないしな。
また今度って事で、な?」
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