花は野にあるように
だって、リョクと出会うまでは学校でも家でも、ほとんど長い会話をするって事がなかった僕だよ?


千代さんやリョクのお母さんみたいに、たくさん話をする人達とは接点もなかったんだし。


「ん。
まあ、オフクロも千代さんもすっげえ勢いで話すからな。
ミキには刺激強いよな?
んでも、オフクロは置いておくにしても千代さんは嬉しくて、はしゃいでんだよ。
んだから、悪ィケドあのまま付き合ってくれる?」


僕を椅子に座らせたリョクは食卓を回り込んで向こう側に行く。


そうして用意されてあったお茶碗にご飯をよそいながら続けた。
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