花は野にあるように
「ミキってば可愛い顔に似合わず容赦ない鞭をふるうよなあ。
うう。
俺がつまんないこだわりで同居すんの断ったのに、それをバッサリと切って捨ててくれてるよ。」


傷付いた、とアピールしてみせながらリョクは僕の前に野菜のたっぷり入ったお味噌汁を置いてくれた。


「だってリョクは本当は2人のそばに居てあげたいんじゃないの?
なのに此処は自分家じゃないからみたいな事を言ってるなんて、なにか変だよ?」


僕がそう言うと、リョクの表情は更に困ったようになってしまって、折角のハンサムな顔にハの字に下がった眉毛が出現してしまった。
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