花は野にあるように
そのちょっぴり情けない感じの表情があんまりだったものだから。


「ププッ。
とは言え、それは僕がリョク本人じゃないからそう言えるだけだよね。
リョクと家族の事まで全部を知っている訳じゃないのに、一般論で話しちゃってゴメンね?
リョクにはリョクの理由があるよね?
それにリョクに時間がないのはよく考えたら僕に構ってくれているからだしね。
理事長先生や千代さんに、僕が謝らないといけないよ。
リョクが、ここに来るハズの時間を僕の為に使わせてしまっていてすみませんってね。」


そう言って僕はリョクに笑って見せた。
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