花は野にあるように
「どうした?」


リョクが長い足を大きく運んで、戻ってきてくれる。


その手が僕に優しく触れた瞬間に。


僕の中に、さっきおじさんにチカン行為をされていた時のキモチがよみがえって。




きもち………悪い。





喉の奥にせり上がってきた、苦いものを我慢する事が出来なくなった僕は。





近くに見えていたトイレへと、駆け込んだ。
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