花は野にあるように
思わずリョクの方へ振り返って歩くのを止めちゃった僕の頭を、顔を上げたリョクの大きな手がくしゃりと撫でて。


そうして、校舎の方へと向きを変えて歩き出すようにうながしてくれる。


「んー?
ミキ、ばあさんに気に入られてんだぜ?
花時計の事だけじゃなくって、その前の園芸部の活動内容も、俺がわざわざ教えなくってもとっくに知っていたし。
ま、俺の付き合っている相手としても、俺なんかにはもったいない位の相手だって言ってるしな。」


ええええっ?


そ、それってどういう意味なのっ?
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