花は野にあるように
「んんん?
………そうか?
ミキはそう思ってんだ?
ま、でも、ばあさんがミキに期待してるのは確かだしさ。
その期待を裏切らないように、文化祭までのあと少しの時間、一緒に頑張ろうぜ?」


リョクがそう言ってくれた言葉に、僕は大きく頷いて答える。


「うん。
あと少しの間だけど、後悔しないように精一杯頑張ろうね?
僕も目一杯頑張るからね?」


そう言いながら振り上げた僕の拳は、いささか頼りないサイズの握りこぶしではあったんだけど。


「ん。
成功させような?
絶対に一生忘れられない位に記憶に残る文化祭にしようぜ?」
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