花は野にあるように
「やるからには、全力投球だよね?
リョク、宜しくね?」


確認するように見上げた僕に、リョクは高い位置から最高に格好いいウインクと。


「ん。
手加減なしの全力投球で、絶対に大成功させような。
その為の努力なら、俺は何だってやるよ。」


っていう、気持ちのたくさん込められた熱い言葉をくれた。


「後から、もっと出来たのにって思いたくはないからな。」


続けられたリョクの言葉に僕も頷く。


「うん。
だから僕も女装が嫌だ、なんてワガママ言わないで、小林さんに求められた演技を頑張るからね。」
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