花は野にあるように
「んふふー。
今日の昼休みに、教室で昨日出来なかった練習の続きをやろうと思って、主役のお2人にわざわざこっちまで伝えに来たんだけどー。
いい事すると、いい事が起こるのねー。
ミキちゃんのナイスな決意をゲット出来ちゃったー。」


小林さんはそれだけ言うと嬉しそうにスキップをしながら、去って行ってしまう。


それは僕があうあうと言葉にならないまま、何かを言わなきゃって焦っているほんの数瞬の間の出来事だったけど、あまりの衝撃に僕はがっくりと肩を落としてしまった。


「うわぁ。
まさか、小林さんの本物がいるなんて。」
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