花は野にあるように
「んでも、ミキの場合『少年よ、無謀を抱け』なんじゃねえの?
ほら、前に言っていたじゃねえ?
シュワルツネッガーみたいになりたいって。
あれはさすがに野望を通り越して無謀だろ?
………とはいえ、それがミキの野望なんだったら、無謀だろうがなんだろうが挑戦するのはミキの権利だよな。
俺が口を出すトコロじゃないし。
けどな。」


そこでちょっと言葉を切ったリョクは、今度はものすごく深い色の瞳で僕を見た。


「可愛いって呼ばれるようなミキの事を好きな奴もいるんだぜ?
だから、無理に挑戦しなくってもいいんだからな。」
< 1,294 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop