花は野にあるように
それは多分、リョクの言う通りに野望を通り越して無謀って感じの夢だから、今はまだおっきな声では言えないけど、ね。


「………ん。
いいんじゃね?
ミキが、自分でそう考えて行動してんなら。
それがたとえ、他人から見たときに無謀に見えるような事だったとしても、な。」


てっきり笑われるって思っていたのに、リョクはただそう言っただけだった。


そうして。


そのままなんとなく沈黙してしまった僕達は、ざわめく校舎の中を声を掛けられたり挨拶を交わしたりしながら通り抜け。


教室へと進んでいった。
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