花は野にあるように
汚さないように気を付けながら白い靴からそうっと足を抜くと、僕は支えてくれているリョクにぶら下がるようにして段ボールの上へと移動した。


「んっとー。
じゃースカートを脱がすよー?」


そう言うと、小林さんの手が僕の腰に回ってきて、しゅるん、と音を立ててリボンがほどかれて、後ろのホックが外された感触がした。


そうして、チリチリとチャックが下げられて。


「あ。
ミキちゃん、そのままで動かないでねー。」


そう声を掛けられた時にはもう、僕はフワフワとしたスカートの輪をくぐり抜けているところだった。
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