花は野にあるように
「え、あ、わゎっ!」


ビックリしている間にあっさりと脱がされてしまって、僕はそのままリョクに下ろされるがままに床に敷かれた段ボールの上へと腰を下ろした。


「ん。
そのまま、こっちへ足を伸ばして。
なぁ、小泉?
このタイツは破れちまってるから、切ってしまったっていいよな?」


僕に指示を出しながらリョクは離れた場所に居た小泉さんに訊ねた。


「あ、うん。
いいよ?」


「そ、か。
んじゃ、遠慮なく。」


その返事と共に、僕が身に付けていた白いタイツが2つに裂けていく。


僕の足の傷口付近からハサミを滑り込ませたリョクは、そのままシャーッと上まで刃を走らせていた。
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