花は野にあるように
そこには、なんだか不思議な感じの笑顔を浮かべた小林さんが居た。


「だってねー。
ミキちゃんって、あんまりクラスの輪に入ってなかったでしょー?
だーから、我が身よりクラスの出し物を心配してくれたのって、初めてじゃない?
それが嬉しいんだからねー。
ミキちゃんの怪我を喜んでる訳じゃないよー。」


そう言う小林さんに、僕は笑ってみせた。


「小林さんがそんな事を喜んだりしないのは誰だってわかってるって。
でも、セットや衣装が汚れちゃったりしなくって、本当に良かったよね。
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