花は野にあるように
わかってる?って。


そう念を押すように言われて。


僕は初めて僕の怪我が、この劇にとっても大きく影響するんだって事に考えが行った。


「ごめんっ!
そうだよね。
僕が怪我しちゃったら、みんなにすっごく迷惑がかかっちゃうんだよね。
今、言われるまで気が付かなかった。
ホントにごめんなさい。」


そんな当たり前に大事な事に、言われるまで気が付かないなんて僕ってば最低かも。


そう反省しながら、小林さんを見上げて言った僕に、降ってきたのは。


「「違うって。」」


っていう、二重奏だった。
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