花は野にあるように
それは僕の頭の上からと、足元の方からの2方向から同時に発せられていて。


リョクと小林さんの2人がおんなじような呆れた表情で僕を見ていた。


「あのな、ミキ?
クラス委員長は劇の心配もしてるけどさ、ミキ自身の心配もしてるんだって。」


「そうだよー?
先刻、練習始めるのをもう少し待っていれば、片付け終わっていてミキちゃんの上にカッターが落ちて来るような事にならなかったんだしねー?
あたしの管理不行き届きだと思うの。
ミキちゃん、ごめんねー?」


そう小林さんは謝ってくれるけど。
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