花は野にあるように
「えっ!
カッターが落ちてきたのっ?」


僕はうっかり、そんなトコロにひっかかってしまって、2人はがっくりと肩を落としてしまった。


「あ。
ご、ごめん。
心配してくれてるのに、ごめんなさい。
でも、カッターが落っこちて来たんだったら、ちゃんと回収しておかないと他の人がまた怪我をしちゃうよ?」


僕は言いながら辺りを見回す為に身体の向きを変えようとした。


「だから、動くなって。」


そんな僕の、怪我をしていない方の足を、軽くピシャリと叩いてリョクが本気で呆れたように言った。
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