花は野にあるように
その音は、与えられている刺激のせいで霞がかかったようにぼんやりとなりかかっていた僕の意識を。


現実へと引き戻した。



「リョク……っ!人が来ちゃう……んっ!」


リョクに伝えようとするのに、リョクはまだ僕の首筋に唇を這わしたままで。


「カンケーねぇよ。」


低くそれだけ言って、僕への行為をやめようとはしなかった。


えっ!


ダメだよっ!


誰かが来ちゃったら、ここでこんなことをしてるの見られちゃうよ。


やだ…………よ。
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