花は野にあるように
「えっ?
あ………あぁ、まぁ、慣れてっから、な。」


リョクは僕の言葉にちょっと驚いたみたいにそういったんだけど。


こんな事態に慣れているって、一体どんな状況だったんだろう?


また1つ増えてしまったリョクの謎に、僕が頭をひねっている間にも、リョクと真知子さんの話は進んでいってしまう。


「で?
結局、真知子ちゃんの見立てではどう結論が出てる訳?」


「んんんーっ?
そぅねぇー、ミキちゃんの気持ち次第、かなぁ?」


リョクの問いをはぐらかすように、真知子さんはフフフン、と笑って僕に歩み寄り、すっごく近い所まで顔を寄せてきた。
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