花は野にあるように
「斬新に思えるけど、真っ当な意見だわね。
確かに見た目は大切だもの。」


リョクに続いて真知子さんも、頷きながらそう言う。


「なら、やっぱり俺のアイデアに乗った方がいいんじゃねぇ?
出っぱなしだと、ずっと立ったままになるだろ?
それだと、どうしても傷口が開きやすくなるし。」


リョクはそう言ってくれる。


確かに、リョクの示してくれた案は、僕の負担をすっごく減らしてくれるものだったけれど。


「だけど、それじゃあリョクの負担がふえちゃうじゃない。
リョクだけ大変になっちゃうのなんて、申し訳ないよ。」
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