花は野にあるように
首を振って言葉を接ごうとした僕の頭の上に、リョクの大きな掌が乗せられて僕の言葉が封じられる。


「負担なんかじゃねえって。
それに、大変なのはミキの方かもしれないぜ?
今から色んな事を変更したり、ひっくり返したりするのって俺もそうだけど、ミキも当事者なんだからさ?」


穏やかに笑いながらリョクが言ったその言葉に。


僕は改めて自分の置かれている立場を振り返ってみた。


そう言われてみれば。


「そ………うかな?」


リョクの提案通りなら、確かに劇にかなりの変更部分が出来るし、それは僕の上にもふりかかってくる事だった。
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