花は野にあるように
ニヤリ、と笑みを浮かべた小林さんが僕達を見ながら言った。


「でも………っ!
それだと、リョクの言う通り、みんなにたくさん迷惑かけちゃうよ?」


クラスのみんなでせっかく今日まで頑張って来たのを、僕の所為で大きく変更しなきゃいけなくなるし。


「はー。
………ミキちゃん、あのねー?」


うんしょって言いながら、手に持っていた大荷物を床に置いた小林さんはちょっとだけ眉間にシワを作って怖い顔をしてみせた。


「みんなで作ってきた、みんなのクラス劇でしょ?
楽しい事もみんなで。
大変な事もみんなで。
そーゆー事じゃないの?」
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