花は野にあるように
リョクがそう言ってくれるのは、僕に自信を付けさせてくれるためなんだと思うけど、それでも努力を誰かに認めて貰えるのって嬉しいよね。


「ある程度はアドリブになると思うけど、なんとかなるかな?」


そう訊ねた小林さんに、僕が口を開く前にリョクが力強く頷いて言った。


「当然、なんとかする。」


「ミキちゃんは?」


「ぼ、僕も頑張るよっ!」


返事を促されて、僕も一生懸命に小林さんに訴える。


「劇が台無しになっちゃったりしないように、なんでもするよ!
僕に出来ることなら、何だって頑張るから!」
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