花は野にあるように
そうじゃなくても、僕のくせっ毛は落ち着きが悪いのに、今朝はあんまり時間をかけられなくって、手を入れてないんだし。


「んんー?
全然、ぐしゃぐしゃとかじゃねーし。
ミキの髪はふわふわした手触りがいーんだからさ、んなにやっきになって無理やり、なでつけてねー方が良いって。
ミキは、そのまんまのミキでいればいーんだからさ。」


そのまんまの僕でって。


それが、ただ僕のくせっ毛に向けられているだけの言葉だとわかっていても、なんだか僕自身の事を言ってもらってるみたいで、ちょっぴり照れ臭いよ。
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