花は野にあるように
「ミキはさ、あのテーマパークに居る時に、あの世界をぶち壊すモノって見たことあるか?
あの場所では、現実社会に存在するものは見えないようになってんだよ。
それもこれも全て、来園者に『夢の国』を楽しんでもらう為に、な。」


それ以外にも、色々あるんだけどな、と言いながらリョクは僕達が今居る場所を見上げてみろよって感じに上を指さす。


その手につられるように、僕は上を見上げて。


そうして、眩しく光り輝く空に目を細めた。


「んっ!
まぶしいね。」


「ん。
いい天気になってくれたからな………じゃなくって。」
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