花は野にあるように
「ん。
ミキの言葉はいつも俺の心の奥底まで直球で響いて、ヘタレな俺に渇を入れてくれる。
そのおかげで、俺はそれじゃ頑張るかって気持ちになれるんだ。」


リョクはちっともヘタレなんかじゃないと思うんだけど、そんな風な言葉を貰えるのは嬉しい。


「ぼ、僕、そんなに大した事言ってないよ?
それにどっちかって言えば………」


リョクの言葉に僕が救われてる機会の方が断然多い気がするし。


「いいんだよ。
俺はそう思ってんだから。」


だけど、僕の言葉を遮ってそう言ったリョクは、ニッと口角を上げて笑って見せると、大きく伸びをした。
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