花は野にあるように
「えっ………っ!」


リ、リョク……さっき、送ってくれた後………昨日みたいに、家にも入らないで帰った…よね?


え。


どうして……ここに?



「ミキには、俺が必要だから。」


僕の心を読んだみたいに、リョクが耳元で囁く。


途端に。


今朝感じた、ぞわりとした感覚が背筋を駆け上がる。


「あっ……。」


抱き締められた腕の中で、僕は隠しようもないぐらいにビクリと身体を硬くして反応した。
< 154 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop