花は野にあるように
「んじゃ、変わっていくお前も、
変わろうとしているお前も。
どっちも好きだって俺が言えば。
もう、怖くないよな?」


暗闇の中に、朝の光が差し込むように。


怖くて不安で一杯だった僕の心の中に。


リョクの言葉が光をくれる。


「怖いのは、ソレが何かわかってなかった所為だ。
正体が判れば、怖いものなんてそうはないさ。」


そ、だね。


あんまり急に君に魅かれたから。


そのせいで、僕が今まで知っていた僕から。


急に変わってしまったような気がしたから。


だから、怖かったんだね。
< 169 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop