花は野にあるように
だけど。





夢の中のリョクが僕に教えてくれたのは。



ただ夢で片付けることの出来ない、僕の心。



僕の気持ち。




僕は、まだあの感覚が残っているような気がする首筋に手のひらをあてた。


自分の体温が、じわりと冷えた肌に伝わってリョクの吐息までリアルに思い出してしまいそうになる。



とくん、と胸が鳴るのは。


僕が


君を



好きだから。
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