花は野にあるように
そんな事を思ったら、僕の表情まで緩んで。


多分すっごく嬉しそうな顔になってる僕は、リョクに飛び付いた。


大好きだよ、リョク。



そんな思いを込めて、僕はリョクにぎゅうっと抱きつく。


「……ミキ?」


リョクは不思議そうな声音で僕の名前を呼んだけど、優しく僕を抱き返してくれた。


「往来でラブシーンに移っても良いぐらい、朝から可愛いな。」


少しからかうようにリョクが言う。


えと。


ここで昨日の夢の中みたいになるとちょっと恥ずかしいんだけど。
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