花は野にあるように
「苺の蜂蜜は、イチゴ味だったりするの?」
つい、そんな事を聞いてしまった僕にリョクは笑いだす事無く、いいや、と答えてくれた。
「桜の蜂蜜が桜色をしているわけじゃないし、苺の蜂蜜がイチゴ味なわけじゃない。
だけど、ふたつはおんなじ蜂蜜だって言って並べると不思議な気分になるぐらいに味も色も違うんだ。
こだわる人達の中には、この時期に此処の花から集められた蜂蜜がいいって言う奴もいるんだぜ?」
「………へえー。」
ますます、興味深くなるリョクの話に僕の口からは感歎の声しかでない。
つい、そんな事を聞いてしまった僕にリョクは笑いだす事無く、いいや、と答えてくれた。
「桜の蜂蜜が桜色をしているわけじゃないし、苺の蜂蜜がイチゴ味なわけじゃない。
だけど、ふたつはおんなじ蜂蜜だって言って並べると不思議な気分になるぐらいに味も色も違うんだ。
こだわる人達の中には、この時期に此処の花から集められた蜂蜜がいいって言う奴もいるんだぜ?」
「………へえー。」
ますます、興味深くなるリョクの話に僕の口からは感歎の声しかでない。