花は野にあるように
その後ろ姿を見送った後。


リョクが崩していってしまった髪の毛を撫で付けながら、僕は中途半端に残ってしまった昼休みの時間をどうやって潰そうかと考えていた。


いつもはリョクが側に居てくれてて、僕がする話を聞いてくれたり、リョクの話をしてくれたりしているんだけど……。


どうにも思いつかなくて、僕は園芸部で管理している花壇を見に行く事にした。





僕が所属している園芸部は、学校の中のいくつかの花壇を借りていて、そこで四季折々にみんなの目を楽しませる植物を育てている。


って言っても、ついこの間まで僕一人だったから、大した活動は出来ていなかったんだけどね。
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