花は野にあるように
低木の茂みに、小さな鈴蘭の花に似た白い花がいっぱい咲いているのを見つけて、僕は歩み寄った。


小指の先よりも小さい可愛い花。


なんて言う名前の花なんだろう?


どこかに、木の名前が書いてあるプレートがないかなぁと思って、僕はその茂みを回り込んだ。





その時。





よく通る、魅力的な低めの声が聞こえてきた。
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