花は野にあるように
「礼には及ばねーよ。
親父から叩き込まれてるから、つい口を出しただけだし。
それより、制服はどーしても、男子用認めてくれねーわけ?
大体、こんな性格で18年生きて来てて今更路線の変更できねーし。
ここのあんな可愛い系の制服を俺が着たら評判落とすって。」


憮然とした表情のリョクの言葉に、僕はつい女子の制服を着ているリョクを想像してしまい……。


あまりの似合わなさに、つい吹き出してしまった。


小さな音だったと思うんだけど。


聞こえたのかな。


リョクが一瞬こっちを見たような気がした。
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