花は野にあるように
そして、きちんとリョクに向かって座りなおすと、リョクの顔を見上げて僕は言った。


「良かったね、リョク。
制服の事認めてもらえて。」


改めて僕が言った言葉に、リョクはそうだな、と笑ってくれた。


「転校しないですめば、おまえを護るって誓った約束を破らずに済むしな。」


リョク……覚えてくれてたんだ。


リョクのその言葉に僕は嬉しくなる。


「離れたくないから、女装してでもって思ってたけど、出来ればあんなピラピラしたいかにも女子高生って感じの制服着ずにすませたかったしな。」
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